デオエースは敏感肌の方でもご利用頂けるように刺激を抑えた制汗剤です。
しかし、ロールオンタイプをご利用の際にかゆみを感じる方もいらっしゃいます。
かゆみを感じた場合の対処法やよくある質問への回答を紹介します。
デオエースでかゆくなる原因は？
デオエースで使用されている成分は化粧品、制汗剤でもメジャーなクロルヒドロキシアルミニウムです。
歴史は長く1940年代から制汗剤の有効成分として使用されているので、安全性についても研究が進んでいます。
1940年から使用している実績がある
皮膚への刺激が少ない
アレルギー性もほとんどない
比較的安全な成分として認知されている状況です。
金属アレルギーの人からかゆみを感じる報告がある
金属アレルギーの方から、デオエースを使用したところかゆみを感じたとお声を頂くことがあります。
しかし、クロルヒドロキシアルミニウムは確かに金属塩なのですが、人の皮膚は金属に触れただけでアレルギー反応を起こすことはほとんどないといわれています。
人間の皮膚は、金属に触れただけでアレルギー反応を起こすことはほとんどありません。金属アレルギーは、汗や唾液などによって、金属から溶出した「金属イオン」が皮膚のたんぱく質と結合すると、それを体が「異物」とみなし、拒絶反応を起こすことによって起こります。
https://www.toho-u.ac.jp/press/2016_index/037003.html
汗をかきやすい夏は、皮膚表面で金属がイオン化しやすくなるため、金属アレルギーを発症する人が多くなります。こうした汗による「接触皮膚炎（かぶれ）」のほかに、歯科治療で用いられる金属や種々の金属元素を含む食物の影響などで、生体内の金属イオンバランスが崩れて起こる「全身型金属アレルギー」もあります。こちらは金属製品が直接触れていなくても皮膚炎が起こるため、内因性アトピー性皮膚炎とも理解されるようになってきています。
そのため直接デオエースを塗布しただけでかゆみを覚える場合、別の原因が影響している場合があります。
汗とかゆみは密接に関係しており、皮膚に対しての影響を特定するのは困難です。
特に夏場、汗をかく時期にかゆみが強くなる方に関しては病院でアレルギーテストを行うことを強くお勧めします。
夏場は色々な肌への影響が懸念される
夏は特に肌の露出が増える時期です。
普段隠れていた部分が表に出ることによって強い刺激が起こり、肌への負担も増大します。
汗だけではなく、特に細菌感染も引き起こしやすい季節ですし、汗をかくことにより皮脂や汚れが汗腺に詰まる接触皮膚炎を引き起こしやすい季節でもあります。
デオエースの使用を止めてもかゆみが継続する場合は上記のような理由が原因になっている可能性があります。
その場合はステロイドが配合されている軟膏など炎症に対してケアできる処置をしましょう。
それでもかゆみが続いたり、皮膚の湿疹が治まらない場合は速やかに医療機関で適切な治療を受けてください。
汗腺を塞ぐ際にかゆみを感じることも
クロルヒドロキシアルミニウムは肌の表面ある汗の管にゲル状の膜を形成することにより汗を止めます。
比較的皮膚の表面の部分に作用するので、塩化アルミニウムよりも刺激が少ない特徴がありますが、それでも汗腺に作用するため、個人差はありますがかゆみを感じる場合があります。
また、皮膚が汚れた状態でデオエースを使用した場合はそれがかゆみの原因となる可能性があるので、必ず入浴後、清潔な状態で使用するようお願い致します。
デオエースの使い方については以下の記事をご覧ください。
肌のバリア機能を高める
肌の表皮わずか0.02mmの皮脂膜の働きにより私たちの肌は外部の刺激から守られます。
この部分が肌のバリアとして機能している部分になるのですが、乾燥や刺激などの影響で働きが阻害されると肌へ色々な影響をもたらします。
かゆみを感じる、汗で肌が荒れる、このような時は肌のバリア機能を高めることが効果的です。
夏でも乾燥対策を
夏は湿気もあり、汗をかきやすい季節なのであまり肌の乾燥は感じにくいかもしれません。
しかし、過度な汗をかくことにより肌を守るためのうるおいまで放出されてしまうこともあります。
また、汗が乾く時に肌の内部にある水分も同時に失われることにより肌が乾燥します。
夏は以外と肌が乾燥しやすい時期なんです。
汗を拭く動作が増えることにより肌表面への刺激が増えダメージが積み重なりますし、紫外線などの影響もあり肌負担が多い季節でもあります。
適度な汗を保てるように調節し、必ず保湿を心がけるようにしましょう。
清潔に保つ
肌を清潔に保つこともバリア機能にとっては重要です。
ただし、清潔にしようと思うあまり肌へ刺激を増やしてしまってはバリア機能も低下します。
顔や身体を洗う際には低刺激、弱酸性などの肌への刺激が弱い洗浄剤を選び、熱湯ではなくぬるめのお湯で流すようにすると効果的です。
洗った後は洗浄剤が残らないようよく洗い流すようにしましょう。
また、洗う時、入浴後はゴシゴシと肌をこすらないようにすることを心がけるのも重要です。
肌に刺激を与えないことを念頭に清潔に保つようにしてください。
夏は肌を冷やすことも大事
肌が熱を持ったり、炎症を起こすとかゆみや赤みが発生します。
特に夏場は肌が熱を持ちやすい環境なので、保冷剤や冷やしたハンカチなどで熱を持ったり、かゆくなった部分を冷却するようにすると赤みやかゆみを抑えることができます。
かゆみを感じる場合は専門医へ相談を
デオエースは上述の通り肌刺激やアレルギーなどの報告が少ない成分を使用しています。
かゆみを感じる場合は、ロールオンの容器を清潔に保てているか
また、肌が清潔な状態で塗布しているかをまずはご確認ください。
もしそれでもかゆみを感じる場合は、別の理由も関係している場合があります。
汗などが原因でかゆみを引き起こした場合、最終的には皮膚がただれてしまう場合もあるので、デオエースを使用した際に強いかゆみを感じた、もしくはデオエースの使用を中止してもかゆみを感じる場合は病院で診察を受けるようにしてください。
また、体質によっては肌に合わない場合もあります。
その場合はすぐに使用を中止するようにしてください。
